昭和の思い出33 どこでも歌が流れていた

私が小学校の頃、下校時刻になると
『夕日が背中を押してくる』という歌が流れていました。
これは普通に音楽の教科書に載ってる歌です。

その後歌が変わったのですが、歌えるくらい歌詞を
覚えても、タイトルがわからないままでした。

小椋佳さんの『さらば青春』と分かったのはかなり後でしたが、
今でも聴くと夕暮れの学校と通学路の情景が浮かびます。

1つ上の学年の友達のクラスでは、
終業時に海援隊の『送る言葉』を皆で歌ってました。

一緒に帰る時、教室の前で待ってたので
こっちも覚えてしまいました。

確実に担任が金八ファンだったのでしょうが
当時夜8時以降のテレビ番組を見てなかったので
教科書にでも載ってる歌かと思ってました。

唯一夜9時までTVを観ることを許されていたのが土曜日で、
ひょうきん族』の「ひょうきんベストテン」で
本物じゃなくてモノマネの方で歌を覚えました。

マンガの中でもキャラが当時の流行歌を
歌ってたりしてましたし、

TVの歌番組やアーティストに詳しくなくても、
どこかで流行の歌を知る機会があったのです。

しかし著作権が厳しくなり、音楽番組も減った今、
誰でも知っている流行歌そのものが
なくなってしまいました。

趣味が細分化してるのも一因でしょうけど、
「聴く機会」がないのが最大の原因なのでは……。