映画『皇帝ペンギン ただいま』感想

もう今日で8月も終了ですね。
なんというか痛めつけられるような暑さならぬ
熱さでした。

この夏を乗り切った人は、全力で自分を
誉めていいと思います。

 

それはそうと皇帝ペンギン~』感想です。

タイトル通り皇帝ペンギンの生態をとらえた
ドキュメンタリー作品。

(※アニメの『ペンギン・ハイウェイ』とは全く
別物です)

そもそも何故「ただいま」かというと05年に
前作が公開してるから。

そっちも観てますが、日本語吹き替えに参加してた
神木隆之介くんが当時声変わり前だった記憶が
あります。

今回の日本語版ナレーションは草刈雅雄さん。

穏やかで時にユーモラスな素敵なナレでした。

暑い中、南極のブリザードや氷山、海とペンギンを
満喫できて涼しい気分になれます。

ペンギンも氷ですべってこけるんだな、とか

皇帝ペンギンの方が体が大きいのに
小柄なアデリーペンギンにつつかれ、
追いかけまわされるとかたまらん可愛さです。

特に両親揃って餌をとりに海へ向かうため、
ヒナを置いて行こうとそっと後ろにさがったら、
ヒナが後ろ向きでくっついて来たとか
もうなんでこんなに可愛いんだ!!!

ペンギンの魅力はやはりよちよち歩きだったり、
地上では不器用であどけない印象なのに

海の中では飛ぶように泳ぐカッコよさとの
ギャップではないでしょうか。

あと体も目が黒いため、たまに目がないように見えて
表情を人間側で想像する余地があるとか。

勿論ドキュメンタリーですので卵の受け渡しに
失敗したり、群れで身を寄せ合う中で卵が
足の間から転がって凍ってしまったりと
自然の厳しさを思わせる切ない場面もあります。

しかしペンギンが好き、南極の風景を見て涼みたいとか
思う人には絶賛オススメできる映画だと思います。

4Kだから画像もめっさキレイですし。

もう夏休みシーズンも終わるから
水族館に本物のペンギンに会いに行こうかな……。

昭和の思い出31 給食の牛乳は瓶入り

私が小学校までは給食の牛乳は瓶入りで
中学に上がる頃、紙製の三角パックに
なった記憶があります。

上にかぶさってる薄い紫色のビニールに
透明な厚いガラス、やや上部にぐるりと
赤いロゴって、結構キレイな作りでしたね。

フタは意外と外すのが難しく、力を入れすぎたら
指先が瓶の中に入ることもありました。

フタの上部がべろんと剥がれてしまうと
後で遊べなくなることもあって
みんな慎重にやってましたね。

※学校にはないけど、フタを取る
ための専用の道具があったはず。

牛乳瓶のフタを集めて、指先で弾いたりして
遊んでたと思うのですが詳しくは覚えてません。

他にも授業でフタに色紙を貼って、
硬貨代わりに使った時もあったような……。

瓶の時代はよく、男子が牛乳早飲み競争を
やっていました。

三角パックじゃ飲み終わったかどうか
わからないので、ガラス瓶ならではです。

それで2~3本平気で飲んでたり、
ストップウォッチまで持ち出したりと
小学生男子は本当にアホだなぁ……。

自分たちで競うのは勝手なんですが、
何故か女子とかを牛乳飲んでる時に
笑わせにかかるのは勘弁してほしい。

嘉門達夫さんは何も悪くないですが
あの「チャラリ~ン 鼻から牛乳~♪」を
横で歌われて、何人が牛乳を噴いたことか。

面白すぎる曲というのも罪作りですね。

そういえば、ド近眼用の分厚いレンズの
メガネのことを「ビン底メガネ」なんていうのも
もしかして死語……?

昭和の思い出30 母方の祖母の話

秋刀魚が大量だというニュースを見たら
今は亡き母方の祖母が七輪で魚を焼いて、
うちわで煙を煽いでる姿を思い出しました。

祖父母宅にもガスコンロはありましたが、
何かと昔ながらのやり方を通してました。

ちらし寿司だって、永谷園のすし太郎とかを使わずに
大きな桶で1から作ってましたし。

細く切ったごぼうと人参とこんにゃく、錦糸卵と
今思うと相当手間がかかってましたね。

洗濯機もあったけど、たらいと洗濯板も
併用してた記憶があります。

信心深い人で、散歩の途中でお地蔵さんに
手を合わせていたので、私も真似してました。

学校に行くようになって、はじめて
他の人はそんなことしないんだと気づきました。

それはいいんですが、私が小さい頃
人の輪郭がだけ書いてある手のひらサイズの紙で
私の腕や肩をさすってた記憶がありまして

今思うと厄除けとかそういう
まじないの類だと思うんですが
当時は妙に怖かったです。

手先が器用で……というか昔の人はみんな
そうでしょうけど、小学校の体操服を入れる
バッグにさくらんぼの刺繍をしてくれました。

一生着物で髪を結い上げて過ごした人でしたが、
今はもう祖父母、曽祖父母世代でも洋服の方が
多いでしょうね……。

歯の治療は昭和も平成も変わらないのは何故?

※歯医者帰りの愚痴です。

歯の治療って、どうして削るか抜くかという
昔ながらの治療しかないのでしょうか?

被せる金属の型取りに歯磨き粉の味のする
ピンクの溶けたゴムを噛ませられ、
力任せに引き抜かれて……。

出来上がった被せる金属も、何度も入れては
押し込まれて痛い目に遭い、

引っこ抜かれてちょっとずつ調整されるたびに、
また痛い(以下延々続く)

しかも痛いという意思表示に左手挙げても
「はーい、じっとしててね」でスルーだし。

3Dプリンターとかでもっと簡単に作れない
ものなんでしょうか?

昭和の頃からちっとも痛みや治療法が
変わってない気がします……。

そして一度歯医者に行くと、その日の気力を
すべて使い果たしてぐったりします。

歯はほんと、大事ですよ……。

ここを読んでくださってる方も、お気をつけください。

 

 

 

昭和の素敵な『昏さ』と『怖さ』

昨日も書きましたが、どうもデジタルだと
画面が明るすぎ&キレイすぎて
セットで撮影してる感がすごい。

個人的にはフィルムの少しくすんだ感じが好きです。

時代劇とかホラーとか何もかも「くっきりはっきり」
見せなくても……と思うんですよね。

昭和の『仮面ライダー』はまだヒーローものの
フォーマットが確立されてない時期は
ホラーっぽくしてあるそうで、

確かに再放送で観た初代やV3なんかは
かなりおどろおどろしい作風です。

私が子供の頃は『スーパー1』とか『ストロンガー』
でしたが、夕方になると暗がりから怪人が
現れそうで確かに怖かった……。

谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』で、西洋化で辺りが
明るくなりすぎると書いたのは1933年
(昭和8年)

私が怪人を怖がってたのは昭和55年前後なので
だいぶ状況は違うはずですが、

それでもまだ昭和に『昏さ』は残っていました。

母方の祖父母の家はかなり古い家だったため、
縁の下を覗きこむと真っ暗で
何か怖いものが潜んでそうだったり。

コンビニなど24時間営業の店もなく
街灯があっても夜は暗く、怖いものでした。

今はどこも明るく、TVの「怖い話」の番組にも
クレームがつくようになりましたが

それでも『妖怪ウォッチ』や『鬼太郎』などの
「得体の知れない不気味なモノ」を描く作品は
作られ続けているわけで。

やはり『怖さ』も『昏さ』も人には
必要なものだと思うのです。

仮面ライダーアマゾンズ』の画面の昏さは
映画用のフィルムで撮影しているからだそうですが、

そういう工夫が他のドラマとかにもあっても
いいんじゃないかな……。

 

24時間TV『石ノ森章太郎物語』感想

昭和30年頃のトキワ荘時代とか、
昭和40年代の仮面ライダーブームとか
その辺に興味があったので観てみました。

今回は主に前者がメインでしたね。

NHKでは玉山鉄二こと玉ちゃん、
今回は林遣都とえらくイケメン設定な
赤塚先生。

(いや本当に写真とかはイケメンなんだけど
イメージが……)

理解してくれない父、早世した優しい姉。

石ノ森作品に父親との対立とか、
悲哀を帯びたヒーローが多い理由が
分かった気がします。

仮面ライダーを作る際の打ち合わせの場面、
その担当さん、仮面ライダーや……!!

分かった人は全力でニヨニヨしただろうけど、
仮面ライダースナイプこと松本亨恭さんでした。

お子さんを連れて仮面ライダーの撮影を見学する際、
誰が藤岡浩、さん役かなと思ったら
まさかのご本人登場。

色んな仕掛けがあって楽しめました。

昭和30年頃のドラマは最近多いですが、
デジタルなせいか、妙にあちこちキレイなのが
ちょっと残念。

もっとこう……汚れてたほうがいいよ。
でないとセットで撮ってる感が気になるー!
(NHKの『ひよっこ』とかもそう思ってた)

 

昭和の思い出29 カブトムシは貰うもの

先日散歩中、あるお店の店頭にカブトムシを入れた
虫かごが置かれてて「1200円」の値札がついてるのを
見かけました。

(ペットショップじゃないのに……商魂たくましいな)

(どういう経緯で手に入れたんだろう?)

と心の中で突っ込みつつ、何とも言えない気分に。

田舎育ちの私にとっては未だに
「カブトムシは貰うもの」という認識です。

子供の頃、叔母が健康のために早朝ウォーキングを
始めて、何故かカブトムシをお土産にくれました。

歩いてると、その辺の木にびっしりと
くっついてたそうです。

私はカブトムシは好きだけど、飼いたいほどでは
なかったので、妹が貰って世話してました。

ちゃんとおがくずを敷いて、ぶっとい木の枝を置いたり
イカをあげたりしてましたね。

そんな妹がママになってるので、甥っ子も
もれなくカブトムシやクワガタが大好きです。

今も何匹か飼ってるそうで。

以前甥っ子が「たからもの見せてあげるー」と
ポケットの中身を自慢げに出してくれた時は、

指先くらいのカブトムシやクワガタ、恐竜の
小さいフィギュア(お菓子のおまけっぽい)が
ずらりと並んでいて

正しく小学生男児の宝物や……!!
と妙な感動を覚えました。

大人のつける値段はどう変わろうとも、
子供のカブトムシやクワガタ好きは
変わらないのでしょうね。