昭和の思い出30 母方の祖母の話
秋刀魚が大量だというニュースを見たら
今は亡き母方の祖母が七輪で魚を焼いて、
うちわで煙を煽いでる姿を思い出しました。
祖父母宅にもガスコンロはありましたが、
何かと昔ながらのやり方を通してました。
ちらし寿司だって、永谷園のすし太郎とかを使わずに
大きな桶で1から作ってましたし。
細く切ったごぼうと人参とこんにゃく、錦糸卵と
今思うと相当手間がかかってましたね。
洗濯機もあったけど、たらいと洗濯板も
併用してた記憶があります。
信心深い人で、散歩の途中でお地蔵さんに
手を合わせていたので、私も真似してました。
学校に行くようになって、はじめて
他の人はそんなことしないんだと気づきました。
それはいいんですが、私が小さい頃
人の輪郭がだけ書いてある手のひらサイズの紙で
私の腕や肩をさすってた記憶がありまして
今思うと厄除けとかそういう
まじないの類だと思うんですが
当時は妙に怖かったです。
手先が器用で……というか昔の人はみんな
そうでしょうけど、小学校の体操服を入れる
バッグにさくらんぼの刺繍をしてくれました。
一生着物で髪を結い上げて過ごした人でしたが、
今はもう祖父母、曽祖父母世代でも洋服の方が
多いでしょうね……。