昭和と平成 翻訳の違い

赤毛のアン』で、昔「いちご水」→今「木苺のジュース」で
思い出しましたが、

昭和の頃の翻訳や、今と違う言い回しが
何とも言えず好きです。

森茉莉のエッセイで杏仁豆腐を
「中華プディング」と書いてあったり

ボードレールの「秋の日のバイオリンの……」は
「秋の日のヴィオロンの……」の方がいいって!絶対!!

 

そういえば昔「ギョエテ」→今「ゲーテ
昔「シルレル」→今「シラー」なんて
作家の呼び名が違うのもありますね。

昔「大デュマ」「小デュマ」だったのが
今「デュマ・ペール(=父)」「デュマ・フィス(=息子)」とか。

 

今ほど海外の情報が入っているわけではないので、
本(とTVとマンガ)は外国の暮らしを知る重要な
情報源であり、

憧れの世界を見せてくれる存在でした。

スプーンおばさん』(原作)を読んだ時
「しょうが入りクッキー」には驚いたものです。

クッキー=甘いお菓子という思い込みがあったのですが
ジンジャークッキーと書くと、
お菓子の一種としてあっさり納得するという……。

言葉って不思議ですね。