ねんざした話 その2

ねんざして初めて分かったのが、自分の部屋から
外の空間まで、どこもかしこも段差だらけということです。

足を引きずって歩いていると、部屋の中の
コンセントすらつまずきそうになります。

トイレやお風呂に行くにも、ベランダに洗濯物を
干しに行くのも、玄関から出入りすることさえ

全部「またぐ」動作が必要でした。

普段なら、またいでいる感覚すらなかったでしょう。

出かけるどころか、ゴミ出しに行くのさえ
普段の倍以上時間がかかります。

(いつもならスタスタ歩けるのに……!)

たかだかねんざしただけなのに、苛立ちとか
焦燥感がものすごい。

そして外がまた段差だらけ。

スーパーは中にエスカレーターがあるものの、
入口には二段ほどの石段があります。

コンビニも、本屋も、出入り口は段差アリ。

そして片足不自由だとエスカレーターに乗るのも
おっかなびっくりです。

私は在宅仕事なのでそこは助かりましたが
治るまで相当めんどくさい日々でした。

あと普段インドア派のくせに、何故かこういう時だけ
(○○に行きたい……!!)と強烈にどこかに
行きたがる謎現象。

そして当時「治ったら絶対に行く!!リスト」の
一番上だった東映ヒーローミュージアムに行ったは
いいが、

二番目三番目以降のリストはチェックがついて
ないままです……。