昭和のカクテルブーム
ウチの実家のリビングには、私が子供の頃からずっと
シェイカーやカクテルグラスなどが置いてありました。
父はビールや日本酒・焼酎が好きだし、
母はお酒が飲めません。
不思議に思って聞いてみたら「結婚する時に
上司にお祝いにもらった」と言われました。
使ったかことがあるかは不明ですが、今でも
インテリアとして大事に飾られています。
調べてみると昭和40年代にはカクテルブームが
あったようです。
個人的には私が小学生の頃『キャッツ・アイ』で
「キャッツアイ」というカクテルが登場してたのが
とてもお洒落で、印象に残っています。
グリコのカフェゼリーの容器が足つきだったので、
洗って飲み物を入れ、カクテルに見立てて
マネしてた素朴な子供時代の思い出……。
日常での酒と言ったら、父がテレビ観ながら晩酌とか
親戚や近所のおじさんたちとわいわい騒ぎながら飲んでる
姿しか見たことがなかったので、
静かにグラスを傾ける姿も、お酒に意味があるというのも
とても新鮮で、大人の粋な世界を感じさせました。
今やチェーン店の居酒屋にも普通にあり、
缶のお酒としても珍しくないカクテルですが、
昭和の頃には確かに、特別感や憧れがありました。
カクテルに限らず、今はもう特別なもの・憧れの
ものなんかそうそうないですよね……。
だからこそ懐かしいものに価値を感じてしまうのかも。